この記事の原本は英語です:English original
マレーシアの銀行貸出、2027年は伸び鈍化の予測
合成音声で読み上げますこの記事を聞く
3行でいうと
- フィッチ・ソリューションズの調査部門は10月13日、マレーシアの銀行貸出の見通しを公表しました。
- 2027年末の貸出の伸びは4.3%と、今年の推計5%から鈍ると予測しています。
- 今後は、エルニーニョ現象が農業向け融資の返済に与える影響が焦点です。
経営への含意
マレーシアの貸し手は来年の資産拡大の鈍化を見込み、量より価格と顧客の質で競う計画を立てるべきです。
内容
フィッチ・ソリューションズの調査部門は10月13日、マレーシアの銀行貸出の見通しを公表しました。2027年末の貸出の伸びは4.3%と、今年の推計5%から鈍ると予測しています。8月の貸出の伸びは5.7%でしたが、年末にかけて国内の活動が弱まるとみています。
同社は成長率の予測を引き上げる一方、貸出の伸びは経済成長を下回る見通しです。フィリピンについては、来年の貸出の伸びを9%と予測しており、マレーシアの伸びは、その半分にも届きません。銀行の自己資本比率は、規制上の最低水準を上回っています。
ただ、マレーシアでは家計向けが貸出全体の約60%を占めます。貸し手にとっては、量の拡大よりも、優良な借り手の獲得競争と返済能力の確認が重みを増しそうです。今後は、エルニーニョ現象が農業向け融資の返済に与える影響が焦点です。
出典
Weekly email
SEA Lending Brief
東南アジアの貸付・与信・規制の動きを、毎週まとめてお届けします。
本レポートは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。