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視点 フィリピンの家計向け融資、需要より先に質の確認を
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- 続いて、私たちT&Sの視点です。
- 需要の面では、フィリピン中央銀行の7月から9月の消費者信頼感指数が−29.8%でした。
- それでも、需要の回復を追う前に、足元の融資の質を確かめることが欠かせません。
内容
続いて、私たちT&Sの視点です。今回は、フィリピンの家計向け融資を取り上げます。需要の面では、フィリピン中央銀行の7月から9月の消費者信頼感指数が−29.8%でした。
マイナス圏ながら、前の四半期から改善しています。一方、質の面では、7月の失業率が6.0%と、前の年より上がりました。銀行の消費者ローンの不良債権比率は、5.49%でした。
カードや自動車ローンも含め、いずれも6月から上昇しています。消費者ローンの伸びは17.1%で、11か月連続で鈍りました。私たちは、需要と質が逆の方向に動いているとみています。
伸びが鈍ると、高い伸びの時期に貸し出した融資の延滞が、比率の上昇として表れやすくなります。今の不良債権比率の上昇は、過去の融資の質を一部映していると考えます。そこで、優先すべきことは三つです。
第一に、融資を実行した月ごとの延滞を調べ、損失を生んだ時期と審査の基準を突き止めることです。第二に、申し込みが増えても、確認した収入をもとに、承認率を少しずつ調整することです。第三に、初期の延滞への連絡と、返済条件の見直しの手順を標準化することです。
前の月からの上昇幅はまだ小さく、傾向と言い切るには早い段階です。それでも、需要の回復を追う前に、足元の融資の質を確かめることが欠かせません。
出典
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本レポートは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。