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担当者名入りの返済通知、効果は再借り入れの客だけ フィリピンの実験
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3行でいうと
- 今回は新しいニュースではなく、すでにある研究の紹介です。
- 経済学者のグループが、2009年から2010年にかけて、フィリピンの地方銀行などと実験を行いました。
- 費用の低い初期の回収策を考えるうえで、参考になる研究です。
内容
今回は新しいニュースではなく、すでにある研究の紹介です。経済学者のグループが、2009年から2010年にかけて、フィリピンの地方銀行などと実験を行いました。返済日を知らせる携帯電話のショートメッセージの効果を調べたものです。
借り手1,259人は、無作為にグループに分けられました。送る時期や文面、名前の入れ方を組み合わせた12群と、何も送らない群です。名前は、融資の担当者の名前か、客の名前を入れました。
通知全体で見ると、返済は平均して改善しませんでした。ただ、同じ担当者から以前にも借りたことのある客に限ると、効果が出ました。担当者の名前入りのメッセージで、期日の30日後に延滞している確率が、5.5ポイント下がりました。
率にすると、約41%の低下です。研究は、2017年に学術誌に掲載されています。初期の回収では、文面よりも、誰から届くかという関係が大切でした。
担当者との関係がない借り手には効果がなく、全体の平均でも改善しなかった点が重要です。一律のショートメッセージだけで、回収が改善する可能性は低いといえます。フィリピンの消費者ローンの不良債権比率は、5.49%に上がっています。
費用の低い初期の回収策を考えるうえで、参考になる研究です。
出典
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本レポートは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。