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フィリピンの銀行、1月から9月は小幅増益 引当金は大幅増
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3行でいうと
- フィリピンの銀行全体の1月から9月までの純利益は、前年同期比4.25%増えました。
- 一方、貸し倒れに備える引当金は24.8%増え、利益の伸びを大きく上回りました。
- 今後は、引当金の積み増しがどこまで続くかが焦点です。
内容
フィリピンの銀行全体の1月から9月までの純利益は、前年同期比4.25%増えました。フィリピン中央銀行の速報値で分かりました。一方、貸し倒れに備える引当金は24.8%増え、利益の伸びを大きく上回りました。
貸出の拡大で、利息収入は増えています。しかし、利息以外の収入は減り、為替関連の損益も前年の利益から損失に転じました。T&Sの試算では、引当金は収入全体の14.6%にあたり、前年同期より比率が高まりました。
利息収入の増加分の多くは、引当金と経費、それに為替の損失で吸収された形です。不良債権比率は、9月に3.27%と、8月や前年同月より低下しています。このため、引当金の増加は、すでに生じた不良債権への対応だけではなさそうです。
消費者向け融資の拡大や、先行きの悪化に備えた積み増しの面もある可能性があります。貸し手にとっては、消費者や中小企業向けの融資で、高まる信用コストを金利に織り込む必要が出てきそうです。備えを厚くする銀行が、銀行以外の貸し手への資金の供給で、選別を強めることも考えられます。
不良債権比率が上がる前に、こうした貸し手の資金調達の条件が厳しくなるおそれもあります。フィリピンは物価上昇率が高く、10月には政策金利も引き上げられています。今後は、引当金の積み増しがどこまで続くかが焦点です。
出典
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本レポートは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。