この記事の原本は英語です:English original
タイの銀行、新たな不良債権の半分近くが再延滞
合成音声で読み上げますこの記事を聞く
3行でいうと
- タイ中央銀行によりますと、商業銀行の不良債権比率は6月末で2.82%と、前の四半期からほぼ横ばいでした。
- 中銀の監督担当者によりますと、4月から6月に新たに不良債権に分類された融資は約1,100億バーツでした。
- ただ、再延滞の内訳は口頭の説明に基づくもので、数字の合計も合っておらず、今後の公表データで確かめる必要があります。
内容
タイ中央銀行によりますと、商業銀行の不良債権比率は6月末で2.82%と、前の四半期からほぼ横ばいでした。ただ、中身は悪化しています。中銀の監督担当者によりますと、4月から6月に新たに不良債権に分類された融資は約1,100億バーツでした。
このうち520億バーツは、返済条件を見直した後に、再び延滞したものです。新たな不良債権の、およそ半分が再延滞ということになります。過去の条件の見直しで先送りされた問題が、戻ってきていることを示しています。
中小企業向けの融資は、16四半期連続で減っています。信用情報機関のトップも、4月から6月のデータで、数四半期ぶりに不良債権がはっきり増えたと述べました。少額のナノファイナンスは、90日を超える延滞の割合が、ほかの融資より高いということです。
消費目的の個人ローンでも、こうした延滞が急増していますが、具体的な数字は示されていません。全体の比率が落ち着いて見えるのは、貸出の増加や、償却や売却の効果もあるためです。比率だけを見ると、悪化のペースを見誤るおそれがあります。
ただ、再延滞の内訳は口頭の説明に基づくもので、数字の合計も合っておらず、今後の公表データで確かめる必要があります。
出典
Weekly email
SEA Lending Brief
東南アジアの貸付・与信・規制の動きを、毎週まとめてお届けします。
本レポートは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。