講座
中央銀行と政策金利:金利はどう決まり、借り手にどう届くか
中央銀行が何をするのか、政策金利をどう決め、市場でどう実現するのか、その変更が家計や企業の支払う貸出金利や受け取る預金金利にどう伝わるのか、そして金融政策の決定をどう読むのかを説明します。例は東南アジアから取り、米国やユーロ圏と比べます。全6回の講座です。
全6回のうち6回を公開しています。 第1回は無料で読めます。
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- 01中央銀行は何をするのか、政策金利とは何か中央銀行は、通貨を発行し、銀行間の決済を支え、マレーシア、タイ、フィリピン、米国、ユーロ圏などでは政策金利を通じて金利を導きます。政策金利は、中央銀行が金融政策の方針を示すために決める金利で、その変更は、借り手が支払う金利を動かすことを狙っています。シンガポールは、中央銀行が金利ではなく為替レートを通じて政策を運営することもできることを示しています。
- 02使命、独立性、インフレ目標法律は中央銀行に何を目指すかを示し、独立性はその目標を追求する余地を与えます。そしてこの回で取り上げる中央銀行の多くは、数値のインフレ目標に沿って政策を運営し、国民はその目標に照らして中央銀行を評価できます。この回では、米国の連邦準備制度、欧州中央銀行、マレーシア中央銀行、インドネシア中央銀行の使命を比べ、独立性がなぜ大切なのかを説明し、タイ、インドネシア、フィリピンがインフレ目標をどう決めているかを示します。
- 03金利を実現する:公開市場操作、コリドー、準備預金政策金利を発表するだけでは、銀行どうしの金利は変わりません。中央銀行は、銀行が中央銀行に置いている準備預金を管理し、市場で取引し、翌日物の金利に上限と下限を設ける常設の制度を用意することで、決めた金利を市場で実現します。この回では、タイ、マレーシア、フィリピンで使われているコリドーと、米国とユーロ圏が預金に付ける金利を通じて金利を導くやり方を説明します。
- 04波及経路:金利の変更が経済に届くまで政策金利の変更は、まず市場の金利、資産の価格、為替レートを動かし、そのあとでようやく支出、雇用、物価に届きます。この回では、主な経路を整理し、よく研究されている英国で各段階にどれだけ時間がかかるのか、フィリピンでは市場の金利がどれだけ早く追随するのか、そして固定金利と変動金利の債務の比率によって経路がどう変わるのかを説明します。
- 05政策金利から貸出金利へ:転嫁、スプレッド、時間差貸出金利が政策金利と同じ幅で動くことはまれです。この回では、貸出金利が基準金利とスプレッドからどう組み立てられるのか、転嫁をどう測るのか、家計や小規模企業向けで転嫁が弱いのはなぜか、預金金利と資金調達の構成がなぜ重要なのかを説明し、2022年から2023年のフィリピンの利上げが何を示しているかを、18か国・地域の推計と比べながら見ていきます。
- 06金融政策の決定を読む:声明文、フォワードガイダンス、貸し手が注目する点金融政策の決定は、一つの数字だけではありません。この回では、中央銀行が決定の前後に何を公表するのか、声明文がどう組み立てられているのか、フォワードガイダンスとは何で、どう使われてきたのか、米国のドットチャートのような見通しをどう読むのか、そして貸し手が決定を自社の金利収入の変化にどう置き換えるのかを、マレーシア、タイ、米国、ユーロ圏の例で説明します。
確認テストと修了証 全10問(第1回の問題は無料で試せます)。公開中のすべての回を読み、80%以上で合格すると修了証を発行します。
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