香港の貸金業の規制
香港で消費者向けの無担保貸付を行うときに、公表されている法令・規制が求めることを貸付の流れの順に整理し、それぞれに TS LMS がどう対応するかを示します。
最終確認日 2026年10月22日 · 規制が変わったらメールで受け取る
対象とする貸し手 免許を受けた貸金業者(貸金業者条例、Cap. 163)
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香港で貸付事業を営むには、どの免許が必要ですか?
免許と行為規制
法令・規制が求めること
香港の貸金業は貸金業者条例(Cap. 163)で規制され、所管は公司註冊處(Companies Registry)内の貸金業者登記官です。免許には免許条件が付され、その内容は登記官の『Guidelines on Licensing Conditions of Money Lenders Licence』(2026年4月版、2026年8月1日施行)で解説されています。対象は、第三者関与の開示、仲介業者による手数料の禁止、契約条項の説明、個人情報、取立て、広告、保証人照会先(referee)、内部体制、マネーロンダリング対策、返済能力の評価と返済負担率(DSR)上限です。免許条件12は、従業員・代理人・指定第三者が免許条件と条例を遵守するための体制整備を求めています。登記官の2026年9月21日付の通知により、免許条件9(b)ですべての広告に表示が義務付けられる警告文は、2027年1月1日から「借定唔借?還得到先好借!」(借りるか借りないか?返せる場合にだけ借りましょう)に改められます。
施行日 2026年8月1日 · 基準日 2026年9月21日 · 出典: Guidelines on Licensing Conditions of Money Lenders Licence (April 2026) · First-phase measures to enhance regulation of licensed money lenders take effect today · Revised Risk Warning Statement under Licensing Condition 9(b) [for use from 1 January 2027] · 修訂放債人牌照牌照條件第9(b)條所述的風險提示字句 [由2027年1月1日起使用]
TS LMS の対応
香港の貸金業者として設定すると、免許番号と苦情の窓口が登録されるまで TS LMS は起動しません。金利の確認、返済能力の評価、署名、取立ての制限といった香港向けの規制が、その貸し手のすべての貸付に適用されます。
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香港の上限金利はいくらですか?
上限金利と暴利とみなされる水準
法令・規制が求めること
2022年12月30日以降、貸金業者条例上の上限金利(第24条(1))は実質年率48%です(改正前は60%)。暴利とみなされる水準(第25条(3))は年36%で(改正前は48%)、これを超えると裁判所が取引を見直すことがあります。改正は2022年10月26日の立法会決議によるものです。
施行日 2022年12月30日 · 基準日 2022年12月30日 · 出典: Amendments to statutory interest rate cap take effect from tomorrow · Government welcomes approval of reduced statutory interest rate cap for lending · Legal Service Division Report on Money Lenders (Amendment) Regulation 2022 (LC Paper LS49/2022)
TS LMS の対応
TS LMS は、手数料を含めた実効年率を計算します。年36%以上(法律上「過大な金利」と推定される水準)の商品は、設定時に理由の記録と承認が必要です。年48%(法定上限)を超える商品は設定できません。
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香港では貸付の手数料にどんな規制がありますか?
手数料等の規制
法令・規制が求めること
免許条件4は、ローンの仲介・斡旋を理由に、名目を問わず手数料や対価を請求・受領させることを禁じています。指定第三者に支払う手数料も対象です。免許条件2は、指定外の第三者が関与する貸付を禁じ、指定第三者には借り手から手数料を取らない旨の書面確認を求めています。2026年8月1日からは改正免許条件13により、保証人照会先(referee)情報の要求・利用も禁止されています。
施行日: 公式の原文で確認中 · 基準日 2026年8月1日 · 出典: Guidelines on Licensing Conditions of Money Lenders Licence (April 2026) · Additional and Revised Licensing Conditions effective 1 August 2026
TS LMS の対応
商品に設定した費用はすべて金利の確認に算入されます。商品ごとに借入の総費用の上限があり、担当者が商品の設定を超える費用を付けることはできません。
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香港では借り手の返済能力をどう確認する必要がありますか?
返済能力の評価と記録保存
法令・規制が求めること
免許条件15は、無担保個人ローンの契約前に、借り手が無理なく返済できるかを評価し、その結果を十分考慮するよう求めています。2026年8月1日施行の免許条件16により、低所得者(月収1万2,000香港ドル以下)向けの無担保個人ローンには返済負担率(DSR)の上限が設けられました。上限は月収6,000香港ドル以下で35%、6,001〜1万2,000香港ドルで40%で、返済期間が残りの雇用契約期間を超える貸付も禁止です。DSRには銀行・貸金業者からの無担保債務の返済額を新規分も含めてすべて算入し、遵守を示す書面・録画・録音記録の保存が必要です。
施行日 2026年8月1日 · 基準日 2026年8月1日 · 出典: Additional and Revised Licensing Conditions effective 1 August 2026 · Guidelines on Licensing Conditions of Money Lenders Licence (April 2026), Conditions 15-16 and Annex 8 · First-phase measures to enhance regulation of licensed money lenders take effect today
TS LMS の対応
返済能力の評価(収入、支出、他の返済、雇用契約の終了日)は、適用した規制と記録者とともに変更できない形で保存します。有効な評価がない場合や、返済額・期間が上限を超える場合、貸付は実行できません。
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香港では貸付契約を電子署名で結べますか?
契約の締結と署名
法令・規制が求めること
TS LMS の対応
契約書は変更できない形で保存し、電子署名は承認後の最終契約にだけ付けます。署名の記録には、署名者、日時、契約書の識別値、端末を残します。送金は、写しの交付を確認したうえで、承認者とは別の担当者が行います。承認時と受取口座が違う場合は送金できません。
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香港の貸し手に求められる本人確認とマネーロンダリング対策は?
本人確認とマネーロンダリング対策
法令・規制が求めること
TS LMS の対応
身分証と顔の照合、制裁リストと PEP(重要な公的地位にある者)の照合を組み込んでいます。制裁リストに一致した場合は、コンプライアンス担当が別の担当者の確認を得て解除するまで、承認も送金もできません。PEP に一致した場合は、担当者が承認する前に強化した確認の記録が必要です。
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香港の個人情報保護と信用情報機関の規制は?
個人情報と信用情報機関
法令・規制が求めること
TS LMS の対応
個人情報は種類ごとに保存期間を定めて管理し、期間が過ぎたものは削除します。借り手からの開示請求にはシステムから応じられます。借り手の緊急連絡先に連絡するには、借り手の同意の記録が必要です。
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香港では取立て(債権回収)にどんな規制がありますか?
取立て
法令・規制が求めること
TS LMS の対応
電話とメッセージは決めた時間帯に限り、電話は1日の回数にも上限を設けます。第三者への連絡は完全に止めることも、借り手の同意(設定によりコンプライアンス担当の承認も)を条件とする例外として扱うこともでき、その場合も債務には触れない決まった文面で行います。すべての連絡は記録します。
本ページは公表されている規制を一般的な情報として整理したもので、法的助言ではありません。規制は改正されることがあるため、実際の判断の前に当局の最新の条文をご確認ください。