T&S Asset Management

この記事の原本は英語です:English original

ベトナム上場銀行、中長期融資の比率が上昇

公開 データ基準
合成音声で読み上げますこの記事を聞く

3行でいうと

  1. ベトナムの銀行で、中長期の融資の比重が高まっています。
  2. 経済メディアの集計では、上場27行の貸出のうち、中長期の融資は6月末で47.3%でした。
  3. 緩和のもとで期間のずれがどこまで広がるのか、銀行の資金繰りを見ていく必要があります。

内容

ベトナムの銀行で、中長期の融資の比重が高まっています。経済メディアの集計では、上場27行の貸出のうち、中長期の融資は6月末で47.3%でした。昨年末から0.9ポイント上がっています。

規制も緩和されました。ベトナム国家銀行は、短期の資金を中長期の融資に回せる上限を引き上げました。上限は30%から40%になり、第3四半期の初めから適用されています。

銀行別では、中長期の比率が72.5%に達したところもあります。上場銀行の利ざやは年率で3.15%に広がりました。注目されるのは、比率の上昇が、上限の引き上げより前に始まっていたことです。

上限引き上げの効果が表れるのは、むしろこれからです。アジア開発銀行は、ベトナムの銀行は自己資本が比較的薄いと指摘しています。資金を調達する期間と、貸し出す期間のずれも続いているということです。

短期の預金で長期の融資を賄いやすくする緩和は、利ざやを支える一方で、このずれを広げやすくなります。緩和のもとで期間のずれがどこまで広がるのか、銀行の資金繰りを見ていく必要があります。

出典

  1. ADB: Developing Southeast Asia, Asian Development Outlook September 2026 (2026-09-23)一次資料
  2. Vietstock: Banks boost medium- and long-term lending (2026-09-08)
Weekly email

SEA Lending Brief

東南アジアの貸付・与信・規制の動きを、毎週まとめてお届けします。

確認メールのリンクを押すと登録が完了します。配信はいつでも停止できます。 プライバシーポリシー

本レポートは情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。